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作業療法士は飽和状態?現状と将来性について

リハビリ関連職種の1つである、作業療法士。

国家資格なので、将来は安定・安泰!と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし昨今、急速に進むIT化の時代の中で、数々の職業がなくなってきているのをご存知でしょうか?

そこで今日は、作業療法士の現状と将来性について、お伝えしたいと思います。

目次

作業療法士の現状

現在、作業療法士数(有資格者数)は全国に94,255人います。(2019年度日本作業療法士協会誌より)

毎年2月に実施される国家試験の合格者数は約5000人。

つまり、毎年約5000人ずつ新しい作業療法士が増えていることになります。

世の中から仕事が消える!?

皆さんは街中でこんな光景を目にすることはありませんか?

スーパーやコンビニではセルフレジが導入されていたり、回転寿司屋ではタッチパネルで注文し、注文した商品が高速レーンで運ばれてきたり、電車が無人で運転されたりといった現場を。

街中だけではありません。

食品や日用品、洋服、大型の家具、車まで、いまやどんなものでも家に居ながらインターネット経由で買い物ができ、ビデオレンタルも店舗に行く必要がありません。本は電子書籍化され、スマートフォンでも読めます。

ここ数年で、時代は急速に機械化=無人化が進んでいます。

確かに、利用する消費者からすれば、効率的良くサービスが利用できるのでメリットは大きいかもしれません。

しかし、無人化になるということは、それだけ人の雇用が必要ない=仕事がなくなるということです。

アメリカの有名なオックスフォード大学に勤めるマイケル・A・オズボーン准教授が、2014年にある論文を発表し、世界中に衝撃が走りました。

なんと、今ある職業のうち半分が、10年後の2024年には無くなってしまうというのです。

さらに彼は、今ある職業を1位~702位まで、無くなる可能性の高いものからランキング形式で発表しました。

無くなる可能性もパーセンテージで合わせて示されています。

そのランキングの一部をご紹介したいと思います。

上位10位は以下の通りです。

順位確率職業名
199%テレマーケター(電話を使った販売活動)
299%不動産の権原検査員、権原抄録者、権原調査員
399%手縫いの裁縫師
499%数理技術者
599%保険事務員
699%時計修理工
799%貨物運送業者
899%税務申告書類作成者
999%写真処理技術者
1099%口座開設担当者
引用元:10年後に消える全職業・仕事を和訳

下位10位は以下の通りです。

6930%消防監督者
6940%口腔外科
6950%ヘルスケアソーシャルワーカー
6960%義肢装具士
6970%作業療法士
6980%聴覚医療従事者
6990%メンタルヘルスと薬物利用者サポート
7000%緊急事態の管理監督者
7010%最前線のメカニック、修理工
7020%レクリエーションセラピスト
引用元:10年後に消える全職業・仕事を和訳

作業療法士の将来性

このランキングでは【作業療法士】は697位、つまり、下から順位をつけて『なくならない職業ランキング』とするならば、なんと6位です!

そして、なくなる可能性も0%と示されています。

(ちなみに、【理学療法士】は613位で、なくなる可能性は2%です。推測するに、歩行介助ロボットやトレッドミル、エルゴメーターなどの普及によるものでしょう。)

また、このランキングで最下位の702位の【レクリエーションセラピスト】というのも、小児を対象とする発達領域や、高齢者を対象とする介護領域で働く作業療法士は、兼任することも多いのではないでしょうか。

699位の【メンタルヘルスと薬物利用者サポート】も、精神科領域で働く作業療法士が行っている可能性もあります。

つまり、作業療法士という職業のみならず、作業療法士が担う業務内容まで含めて考えた場合、これから先職業として失われる可能性は限りなく0に近いといえます。

数ある医療・介護関連職種の中でも、非常に将来有望な国家資格であることは間違いありません。

厚生労働省の発表でも、下図のように作業療法士の供給が需要を上回る計算になっています。

確かに作業療法士の仕事は、どんなに優秀な人工知能を持ったロボットをもってしても、完全に肩代わりするのは難しいでしょう。

人の身体のみならず精神にも働きかけ、その人を取り巻く環境まで含めてありとあらゆる角度から観察・評価・分析し、治療するからです。

数値化されない精神や環境を評価し治療することは、感情を持つ人間にしかできないことです。

最後に

いかがでしょうか?

今作業療法士を目指すべきか迷っている方、何か資格を取りたいが何を取ればいいか悩んでいる方は、ぜひ作業療法士の仕事をおすすめします!

取得するまでには時間も費用もある程度要しますが、持っていて絶対に損はしない資格です。

作業療法士のなり方や作業療法士の具体的な仕事内容についてご興味のある方は、ぜひ関連記事も合わせてご覧下さい。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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