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作業療法士は楽しくて面白い!仕事のやりがいについて

作業療法士の仕事は、大変なことも沢山ありますが、とてもやりがいの多い仕事です。

そこで今回は、作業療法士の仕事のやりがいについてご紹介します。

目次

そもそも『やりがい』とは?

『やりがい』とは『そのことをするだけの価値と、それに伴う気持ちの張り』(広辞苑)のこと。

つまり、自分が行った仕事に対して適切な評価を受けることで、その評価を糧にまた次の仕事への意欲を高めていくことです。

やりがいがなければ、どんな仕事も長くは続きません。

それは作業療法士も同じこと。

働く上でなくてはならないものです。

作業療法士のやりがい

では、作業療法士のやりがいとは一体なんなのでしょうか?

ここからは、10年以上作業療法士として働いてきた私の経験から、『やりがい』についてお伝えしていきたいと思います。

人の役に立つ

皆さんは、マズローの欲求階層説はご存知でしょうか?

アメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱したものです。

マズローの法則とは? 知っておくべき5つの「欲求」 - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア
引用元:SUTUDY HUCKER

人間には5段階の欲求段階があり、ピラミッドの下にある欲求が満たされて初めて、一つ上の欲求が満たされるというものです。

それぞれの要求段階を、簡単にご説明します。

  • 生理的欲求:人間が生きていくために必要不可欠な最低限の欲求。食欲・睡眠欲などがこれにあたります。
  • 安全の欲求:危険がなく、安心・安全な場所で暮らしたいという欲求。経済的な安心感も含まれます。
  • 社会的欲求:家族や会社などの集団に所属し、仲間を求めたいという欲求。所属と愛の欲求と呼ばれることもあります。
  • 承認欲求:所属した集団の中で高く評価されたり、自分の個性を見出したいという欲求。
  • 自己実現欲求:自分の持つ能力を最大限に発揮したい、自分らしく生きたいという最高層の欲求。

作業療法士として働くということは、基本的には社会的欲求(家族や会社などの集団に属したい欲求)までは満たされているので、次は承認欲求(他人から尊敬されたり認められたい欲求)を求めることになります。

作業療法士の仕事は、対象者やその家族、他職種から感謝されることが多く、承認欲求がとても満たされます。

様々な知識や技術が身につく

承認欲求が満たされると、さらに高次の自己実現欲求(自分にしかできないことを成し遂げたい欲求)=成長欲求が現れます。

実は、作業療法士の仕事はこの欲求も満たされます。

というのも、作業療法士のアプローチ方法は実に多岐に渡り、人それぞれ得意とするアプローチ方法も異なります。

したがって、枠に囚われずに自分らしさを発揮しやすいのです。

また、経験を積むにつれて知識や技術が糧となり、作業療法士として働き続ける限りどんどん成長していけます。

これもまた、自己実現欲求を満たすこととなります。

このように、作業療法士という職業はマズローの欲求階層説の高次を目指しやすい職業といえます。

仕事の成果(結果)が目に見えてわかりやすい

作業療法士の仕事は第3者を介さず、自分自身を一つの道具として、目の前の対象者を治療します。

ダイレクトに自分の関わりが目の前の対象者の成果(回復という結果)として現れるので、実に多くの達成感や満足感が得られます。

反対の言い方をすれば、良い結果が生み出されない時も作業療法士の影響なので、その事実は真摯に受け止め、知識や技術を磨いて自己研鑽に励む必要があります。

番外編:ママさん作業療法士に向けて

作業療法士は女性の割合が多いため、結婚・出産を機に臨床現場を離れる方も多いことでしょう。

私も育休を取り、1年ほど現場を離れていました。

ですが、その後仕事復帰して感じたことは、承認欲求を満たされることはこんなにも嬉しいことなんだ!ということ。

というのも、それまで子供と2人きりで家で過ごしていても、なかなか承認欲求が満たされませんでした。

当然ですが、育児というのは終わりもなければ正解もありません。

毎日毎日選択・決断の連続で、正解がわからないまま、またやってくる新たな選択・決断の機会。

いつしか私の心は不安に襲われ、産後うつにまでなってしまいました。

ですが、仕事復帰したことで、母親・妻以外の役割が得られ、承認欲求が満たされたことで、私の産後うつはみるみる回復していったのです。

これはあくまで一例ですが、もし今仕事復帰することに悩んでいたり、不安に感じているママさん作業療法士の方がいたら、ぜひとも一度現場に戻ってみることをおすすめします。

また、作業療法士の仕事が育児に活かせることは沢山あります。逆も然りです。

作業療法士の仕事の本質は『自立』を手助けすること。

そして、育児の本質もまた『自立』を手助けすることだからです。

これも私は、作業療法士の大きなやりがいの1つだと感じています。

おわりに

以上、私の作業療法士経験から感じたやりがいについて、具体的にご紹介しました。

これ以外にも、皆さんそれぞれに感じるやりがいはあると思います。

ぜひ、自分なりの『やりがい』を見つけて、充実した作業療法士人生を歩んで下さいね。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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