作業療法士として働いていると、楽しいことや嬉しいことがある反面、大変なことも経験しますよね。
大変なことが積み重なっていくと、そのうち仕事に行くのが辛くなり、仕事自体がつまらなくなり、辞めたくなる時もあると思います。
そこで、休職したり、退職したり、転職したりと、自分の身を守るための行動が取れる人はまだいいですが、場合によってはズルズル我慢し続けた結果、抑うつ状態からひいてはうつ病になってしまうケースも。
そこで今回は、今にもうつ病になりそうなほど辛い方に向けて、解決策をご紹介します。
作業療法士のここがつらい
十人十色の対象者に合わせる必要がある
作業療法士が対象としているのは『人』です。
穏やかな人もいれば、怒りっぽい人など、実に様々な性格の対象者を相手にしなければなりません。
また、元気な日もあれば気分の優れない日もあります。
そして、それは作業療法士自身にも言えることです。
どんな相手であろうと、また自分のコンディションがどうであろうと、常に結果を出し続け、臨機応変に対応する柔軟さを求められます。
生涯、学び続ける必要がある
医学は日々研究が重ねられ、進歩しています。
新しい病気が見つかったり、新しい治療薬が見つかったり。
作業療法士は、その時代の流れに合わせて常に勉強し続ける必要があります。
また、経験年数を重ね、部署をまとめるポジションにつくと、学生・後輩指導などマネージメントに関することを学ぶ必要もあります。
体力が必要
作業療法士の仕事は、基本的に体力勝負です。
急性期や回復期病院などでは特に、全介助レベル・重度介助レベルの患者さんを車椅子に移乗したり、トイレ介助したりと、汗水垂らして行うリハビリも沢山あります。
うつ病になりそうだと感じるほどつらい時は・・・
上記以外にも、皆さんそれぞれの悩みや苦労があると思います。
『嫌だなぁ〜』
『つまらないなぁ〜』
と思いながらでも、なんとか仕事を続けられているうちは良いですが、知らず知らずのうちにストレスが極限まで溜まり、抑うつ状態・・・しいてはうつ病になってしまう人も少なくありません。
そこで、そうなる前にいくつか対処法をご紹介します!
休職する
上司に相談して、一度休職させてもらうのも手です。
ついすぐに退職・転職を希望する人もいますが、新しい職場にいったからといって解決することばかりでもありませんし、むしろ新しい職場に移って新しい仕事や環境に慣れることの方がエネルギーが必要な場合もあります。
一度しっかり休んで、心身を整える時間が必要です。
部署異動を希望する
例えば法人内でいくつかサービスを提供している場合(病院以外にも老人保健施設、デイサービスなど)部署異動をすることで解決することもあるかもしれません。
一度相談してみましょう。
出勤時間・日数を調整する
経済状況が許すのであれば、正社員でフルタイム勤務がしんどいなら、パートになって時短勤務をするのも一つの手です。
何を隠そう、私も産後フルタイム勤務がしんどくなり、産後うつも発症してしまったので勤務日数を週5日から週4日に減らしました。
おかげで、心身ともにとても余裕が生まれました。
それでも無理なら…転職or退職する
上述のような対策を取っても、職場環境が改善しなかったり、ご自身の心身機能が一向に回復せず辛い場合は、転職や退職を考えましょう。
とはいえ、転職や退職をしたからと言って、問題が全て解決するとは限りません。
転職した先では、また新しい仕事や人に慣れなければなりませんし、退職すれば経済的な問題も出てきます。
もちろん逆も然りで、楽しくやりがいを持って働けるようになるかもしれません。
いずれにせよ、誰かが解決してくれるのを待つのではなく、大切なのは自ら行動すること。
自分自身のことは、自分が一番良くわかっています。
最後は自分自身の心の声に耳を傾けて、勇気ある決断をしましょう。
おわりに
以上、うつ病になりそうなほど作業療法士の仕事が辛い方に向けて書きました。
どうか1人で悩まず、家族や同僚に相談したり、心療内科や精神科を受診するなどして先生に話すなどして、少しでも良い方向に向かうことを願っています。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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